膝関節は『荷重関節』と言い体の体重支えるための重要な関節であります。
そのため膝関節の体重を分散し関節の適合性を高めるための半月板という組織や関節の過剰な動きを制限するための側副靭帯や十字靭帯というものが存在します。
膝関節は基本的には前後に曲げ伸ばししかできない関節ですが、スポーツで急な方向転換や接触プレーを起こしたり、日常生活で小走りや少しのジャンプ、しゃがみこみなどをすることにより膝関節へ想定外の方向へ力が加わることがあります。するとこの半月板や靭帯にストレスが加わり損傷を起こします。膝痛の多くは上記の組織の損傷が関与しています。
膝関節が体を支えるためには2つの安定機構が重要となります。
- 関節軟骨、半月板や側副靭帯、十字靭帯などの『静的安定機構』
- 膝関節周りの筋肉(ハムストリングスや大腿四頭筋、膝窩筋など)の『動的安定機構』
です!
これらの2つの安定機構のうち障害されやすいのは先述した通り静的安定機構ですね!
これが破綻することでゆくゆくは変形性膝関節症になっていくとされています!
ここで言っておきたいことは『膝が変形しているのは加齢が原因ではない』ということです!(若くして変形性関節症になる方もおられますし年齢を重ねていても膝の変形がない方もおられます)
図は膝関節が変形性関節症に至るまでのイメージです。
ではどうしたら変形性関節症を予防(進行を防ぐことが)できるのでしょうか?
答えはもう一つの安定機構である動的安定機構を鍛えるということです!
単純に鍛えるといっても患者さん事で鍛えないといけない筋肉は異なりますし、そもそも膝以外の筋肉のトレーニングが必要な場合もあります。
『年だし膝が変形するのは仕方ない・・・』『年だからよくなることはない・・・』と諦めることはありません!
膝痛でお困りの方は是非一度ご相談ください!