当院で行っている運動療法の中で主となる考えとして『ピラティス』というものがあります。
ピラティスは元来、戦争によって負傷を負った兵士のためのリハビリテーションでした。しかしその内容から体のしなやかさを必要とするダンサーやプロ野球選手、欧州サッカー選手、ラグビー選手などトップアスリートにも応用されている運動療法です。
トップアスリートがトレーニングとして取り入れている理由は、その根幹として『コントロロジー』という考えがあるからだと思います。
コントロロジーとは自分の体を自分の意志で制御するということです。
スポーツなどで『イメージではできているんだけどなあ・・・』ということありませんか?
これは簡単に言うとコントロロジーができていないということですね!
だからと言っていくら鏡を見ても動画を見てもなかなか改善することはありません。なぜなら、そもそもやろうと思っていても出来ていないからです。
まずは基本的な体の使い方を習得する必要があります。
その方法が『ピラティス』です。
私は大学野球のトレーナーをしていました。ある日、キャッチャーの選手に補球してから送球までを早くしたいと相談を受けました。そこでキャッチャーとしての技術的な指導はせず、いくつかのピラティスを毎日やるよう宿題を出しました。すると約1週間程で送球が早くなり、そればかりかバッティングのパフォーマンスも上がったと喜んでいました。
このように人間が本来持ち合わせている運動機能を獲得しコントロールできるようになるのがとても大切なのです。
(ちなみに腰痛や肩こりなども『コントロロジー』ができていないから起きてしまいます。)
ピラティスで一緒にケガのない体の使い方を獲得しましょう!